Esin インタビュー #2

Esinワークショップに参加すると、どんな変化が得られるの? 2015年2月の東京ワークショップに参加された、梶川歓龍さんが自分自身の気付きについて熱く語ってくれました。
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人間解放。

参加の動機は?

Tomatoのファンだったので、ワクワクしながら参加しました。あの素晴らしいアートワークはどんなアイデアから生まれ、どんなプロセスを経て作られているのか知りたかった。現在は自動的に仕事が回っていますが、いざ自分で何かを創りださなければならない状況になっても対応できるようにしておきたい。鉄工所の3代目として、ものづくりに活かせるような学びを得たいという思いもありました。

理想のクリエイティブは?

絵画などを鑑賞する際も、作者の出身地や文化背景などは気にしないタイプ。ジャンルの区分けよりも「おもろ度」が重要で、「おもろいか、おもろくないか」がアートにおける最優先事項です。人種も文化も関係なく、みんなに「おもろい」と思われるものを自分でも作りたい。平安朝の言葉でいえば「おかし」。いろんな意味を含んだ「おもろさ」が理想です。海外の表現者なら、思わず「アメイジング!」と叫んでしまうような、クレイジーさにとても惹かれます。

参加してみた感想は?

他の参加者は美術教育を受けてきた人が大半で、そうでない自分にとってはある種の劣等感はありました。でも憧れだったTomatoのメンバーが生身の人間として理解でき、彼らでさえ汗をかきながら泥臭く作っているのだと再確認しました。これまでのオーディエンスの立場から、ステージに上がらせてもらった感じです。「なんでこんなことやるの?」みたいなことも含め、アートの千本ノックみたいな経験をしました。やり切った実感もあるし、第一線で活躍するメンバーたちとひとつの輪に入れた満足感もある。「おもろい」と感じる基準が人それぞれに違う、それでみんな良いのだ、ということを実感しました。

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アートやクリエイティブの目が覚める場所。

ワークショップ後の変化は?

制作に没頭しています。いつも楽しく、ワクワクしている感覚。住宅街にワーキングスペースもオープンさせることができ、イベントやシェアオフィスなどに使っています。「なんでもやっていいんだ」「やれることをやっちゃおう」と思えるようになり、「俺のスタイル」にも自信を持てるようになりました。まだまだ自己採点でレベル2ぐらいですが、それでも恥じる必要はないという強さが身につきました。若い人たちにも「思いっ切りやろうよ」とアドバイスしている自分がいます。これもEsinから学んだ精神ですね。

心に残るアドバイスは?

吉川徹さんの「一人よがりでいいんだよ」という言葉に勇気づけられました。売れなくても、評価されなくても、他人の尺度を忘れて自分の内面から制限を取っ払う心構えがです。アカデミックな基本や定番からはみ出したらアウトサイダーになってしまう感覚がありましたが、そんな固定観念はそもそも要らない。自分の基準がない人にとっては、「こうあるべき」というルールから開放されて自由になれることもワークショップの魅力。その上で、マーケットの現実に則した吉川徹さんのアプローチは、機会があればもっと学びたいと思います。

Esinワークショップを一言で表すと?

人間解放。アートやクリエイティブの目が覚める場所。解放後の自分を一言で示すなら「自由」です。以前は製品やアート作品を作っても、人の目が気になってしまい、本当の意味で「自由」ではありませんでした。それが今では、「伝えたいものは伝えたい」とケンカしてでも伝えるくらい自由になりました。やはり自分の創り出したものに自信が持てるようになったからだと思います。

自分の創り出したものに、自信が持てるようになった。
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